枇杷のくしゅバッグ

「枇杷のくしゅバッグ(表)」 サイズ;縦約25×横約30cm

「枇杷のくしゅバッグ(裏)」

私の住むこの辺りでは、あちらこちらのご自宅に枇杷の木が植えられていて、今、薄いオレンジ色に可愛く色付いています。

枇杷の木の、野生味溢れた感じが好きで、刺繍のモチーフにもよく使います。

 福岡に住んでいた頃、小学生の娘が食べ終えた枇杷の種を植木鉢にこっそり植えました。

芽を出し葉を付け、高さが30cmくらいの大きさになった頃、大分へ引越すことになりました。

枇杷を置いていくのは偲びなくて、鉢植えの枇杷の木を一緒に連れていきました。

小さな枇杷の木は庭(畑)に移植され、その後ぐんぐんと成長し、昨年、初めて白い花をつけました。実も4粒ばかり。

わずかな初収穫にわくわくしていたのも束の間、いつの間にか鳥のおやつになっていたみたいで、昨年は口にすることが出来ませんでした。

さて、今年は、どうなることかと気にしていたら、、冬に白い花をつけ、春には小さな青い実が一杯です。

実は、ぐんぐんと大きくなり、色付き、食べ頃となりました。

今は、まいにち枇杷を食べています。

枇杷を食べると思い出すのは、武田百合子の『ことばの食卓』。

しみじみとなります。