ボンボンダリア

あれよあれよという間に、10月になっていた。
暑い夏がまだまだ続けばいいのに、もう秋になっていた。
この時期は、何気に心淋しくなるからあまり好きになれない。

もう少し経てば、そういった心持ちにも徐々に慣れて、澄み切った秋の空や
単純に食べ物の美味しさに満足して秋の素晴らしき恵みに感謝でいっぱいになるのだけれど。

さて、私のここ最近と言いますと、
前よりご依頼をいただていたものも少しずつ仕上がって、ようやくご依頼主の元へと届けられています。
まだお届け出来ずにいる皆さんへ、お待たせして申し訳ないです。
気長に待っていただき本当にありがとうございます。もうしばらくのお時間をお願いします。

ちょっと前にお渡し出来たものをご紹介します。

以前、お世話になった方へのお礼にと「文旦のたねブローチ』のご依頼いただたM氏から
再びご依頼をいただきました。

今回もお礼としてのたねブローチ。
まずは、相手の方のお話を聞いてから。今回は、お茶の先生でした。。
小学生の頃、副級長さんだった先生は
その印として『エンジ色に白がちょいちょいと混じった毛糸のボンボンの胸章』をつけていたそうです。
多分、誇らしい気持ちで付けていたことでしょう。
大人になった先生が「ボンボン』を思い出せるようなブローチを付けるとしたら‥
だとしたら、ボンボンのような花、ダリアがいい。
毛糸ではないけれど素朴な感じになるように刺繍糸で編んでみる。
そうして、このような『ボンボンダリア』となりました。

ちなみにM氏、近日中に本を出版されます。
その中には、『たねブローチ』を贈られた方のお話もあるそうです。
『陽光』松嶋 圭(著)
2018/10/15発売 梓書院
プラダ主催の国際文学賞『プラダ・フェルトリネッリ賞』を日本人で初受賞した松嶋圭、待望のデビュー作。
島の空気、人の儚さ、愛おしさ、力強さが感じられる、壱岐島を舞台にした16の短編を収録。
(出版社からのコメントより)