雑誌クロワッサン

2012年2月、雑誌「クロワッサン 250号 」のなか、「美しき日本の手技」という記事で、写真家の川内倫子さんに、くしゅバッグを紹介していただきました。

その中の一文。

手にとり、飽きることなくじっくりと眺めまわしてしまうのはまるで道ばたに咲く花に魅せられるような、川に反射する光に引き込まれるような、鳥のさえずりに耳を澄まし聞き入ってしまうような、そんな魅力にあふれているからだろう。わたしたちの住む世界の美しさも彼女の手を通すとこんなふうに編み込まれるのかと感嘆してしまう。

これまで、何か確固たる信念があるわけでもなく、ただひたすら好きなものをちくちくと縫ってきましたが、写真と文章を見た瞬間、突然、言葉が自分のなかに ”すとん” と落ちてきました。

ほんとうに嬉しく、今もいただいたこの言葉を胸に、「必要とされる人に届くように、寄り添えるものになるように」、と刺繍を続けています。

 

 

くしゅバッグ